労災申請から損害賠償請求まで、労災問題に強い弁護士が代行致します。

労災事件の解決事例

転倒事故で合計780万円を獲得した事例(交渉から解決まで2カ月)

事案内容
依頼者(30代、男性)研磨機の砥石の交換作業中、足場の整備がなされていなかったことが原因で体のバランスを崩し、研磨機と砥石の間に左手指が挟まり骨折や腱断裂の傷害を負ったことにより後遺障害10級の認定を受けた事案。
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交渉の経過
会社に対して、会社の労働安全衛生法違反を指摘しつつ、損害賠償請求を行う旨の内容証明郵便を送付しました。会社経営者は、賠償を行うことに難色を示していましたが、複数の弁護士に相談した上で、最終的に弁護士を代理人として立てました。その後、弁護士の説得もあり、会社から互いの過失割合を50:50と考えた上で、賠償金支払の提案がありました。そして、賠償金支払いの提案額から100万円を増額交渉した上で、裁判になることなく、和解が成立しました。
弁護士からのコメント
会社との合意書において、会社は、今後工場内の労働安全につき充分に配慮すると約束しました。この約束により、元同僚たちが同じような事故に遭わないで欲しいとの依頼者の願いを実現する一歩となりました。

荷下ろし作業中の負傷事故で合計約500万円を獲得した事例(交渉から解決まで約1年)

事案内容
依頼者(50代、男性)が、トラックの荷台からの荷下ろし中、鋭利な資材で左手関節背側を切断したことから、後遺障害12級の認定を受けたという事案
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交渉の経過
会社に対して、荷下ろし作業の説明がなかったことや必要な防具が支給されていなかったという会社の労働安全衛生法違反を指摘しつつ、損害賠償請求を行う旨の内容証明郵便を送付しました。会社側は、代理人を立てつつ、交渉のテーブルにつきましたが、なかなか回答せず、迅速な対応をしませんでした。
そこで、迅速な解決を求めるべく労働審判の申立てをした結果、申立から約2カ月で合計約500円を支払うとの内容の合意が成立しました。労働審判においては、裁判所から、依頼者の過失が4割に留まるとの見解も示されましたので、納得した上での合意が成立した印象です。
弁護士からのコメント
今回は、交渉では解決できず、労働審判を申立てるまで至りました。
しかし、会社の社長がワンマン経営である場合等なかなか説得に応じない場合には、裁判所からの和解案が示された方が、社長が納得しやすいこともあります。今回は交渉過程においてどのような事情があったのかわからない部分もありますが、労働審判を経て迅速に解決できたことから、労働審判に進んだことは妥当であったと考えます。

鉄板敷設作業中の事故について、400万円を獲得した事例(交渉から解決まで約1ヶ月)

事案内容
依頼者(40代、男性)が、鉄板敷設作業中に鉄板の間に指をはさみ、左中指を切断したことから、後遺障害12級の認定を受けたという事案
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交渉の経過
会社に対して、事故現場を偽っていることの労災隠しを指摘しつつ、労災事故が他の労働者の過失が原因であるとして使用者責任を根拠に損害賠償請求を行う旨の内容証明郵便を送付しました。
会社側は、代理人を立てつつ、迅速に回答をしてきましたが、労災隠しを認めず、また依頼者の主張と異なる事故状況を主張してきました。加えて、依頼者の過失が8割であると主張してきました。
そこで、当方が詳細な事実関係の説明・主張を行い、依頼者の過失が8割であることはあり得ないこと、事実関係の相違に矛盾点があることなどを指摘しました。
その結果、依頼者と会社側の過失を50:50としつつ、金額面で依頼者に上乗した上で 400円を支払うとの内容の合意が成立しました。本来であれば、事実関係に争いがある以上、労働審判や訴訟において徹底的に争うことも予想されましたが、早期解決を望まれていた依頼者の意思を尊重し、示談で終わりました。
弁護士からのコメント
当初依頼者の過失を8割であると主張してきたため、交渉が難航しました。
また、目撃者やカメラ映像など証拠も無い中、労災事故の発生状況、原因に主張の食い違いがあっため、交渉も行き詰まってしまいました。
しかし、粘り強い交渉の結果、依頼者にとって納得できる結論で1ヶ月というスピード解決ができたことにご満足いただけました。

鋼管を作業台に移す作業中に、指が下敷きとなった事故で180万円を獲得した事例(交渉から解決まで約6ヶ月)

事案内容
依頼者(50代、男性)が、2人がかりで鋼管を作業台に移す際に、もう1人の作業者が手を滑らせたことで、右手小指が鋼管と作業台に挟まれて第一関節付近を骨折するという右小指抹消骨骨折の傷害を負い、後遺障害14級7号の認定を受けたという事案
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交渉の経過
労働局に対して労災認定の際の、診断書、診療報酬明細書、後遺障害の認定に関する書類の開示を求め、損害額を算定しました。
そして、内容証明郵便にて、損害賠償請求を行ったところ、会社側の代理人となった弁護士から連絡がありました。
その後、その弁護士と交渉を重ねた結果、会社側は、当初100万円余りの提案でしたが、180万円まで増額した上で、合意書を取り交わすことができました。
弁護士からのコメント
会社側としては、鋼材が滑りにくいように万全の態勢を取っていたこと、相作業者が鋼材を取り落とす原因となる行為を依頼者が行ったことなどを主張して過失相殺を主張していましたが、こちら側としては、基本的に過失は認められないという態度を取ったうえで、早期解決のため、ある程度の譲歩を行い、比較的早期に解決できました。

飲食店での負傷事故で100万円を獲得した事例(交渉から解決まで約3ヵ月)

事案内容
依頼者(10代、女性)が、アルバイト先のうどん屋で出汁マシンを清掃中に誤って手がレバーに触れてしまったため高温の出汁によって腕に火傷痕が残存したことから後遺障害第14級3号の認定を受けたという事案
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交渉の経過
当方は、出汁マシンに安全装置が備えつけられていなかったことや依頼者が未成年であったことから年少者労働基準規則に基づき危険作業をさせるべきではなかったこと、安全指導を注意深くすべきであったことを主張し、会社側の責任を追及しました。
会社側はすぐに弁護士を付けたため、弁護士間での交渉となりましたが、事故態様に争いがあり双方の過失割合の協議が難航しました。
しかしながら、会社側は結果の重大性を考慮し誠実な対応をしたいとの意向を示し100万円の解決金を提案しましたので、検討した結果、示談が成立することになりました。
弁護士からのコメント
一見依頼者の側に過失が多く、損害賠償請求ができない事案にも思えますが、依頼者の受傷状況や未成年者であったこと踏まえ、少しでも被害回復に繋がるよう会社に賠償を求めました。会社側としても誠実な態度を見せ、円満に解決することができました。

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投稿日:2016年11月24日 更新日:

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